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夏山〜南北八ヶ岳縦走 4 横岳・硫黄岳〜夏沢峠 [山の日記]

八ヶ岳の続きです。

縦走3日目の朝は、細かい雨が風で強く感じるものでした。赤岳もガスで見えず…。
台風は深夜の3時に温帯低気圧に変わってましたが、やっぱり影響はあるかと…。
雨はしょうがないけど、稜線で強風やと動けない。どうなるか…。
みんなで心配してましたが、リーダーの先生曰く「このくらいやったら、行けますね。」
そうか!行けるか!予報でもこれから良くなるようなので、今この状態やと大丈夫との判断。
万一の場合はエスケープルートも考慮で、様子を見ながらの出発となりました。

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バタバタと身支度を整えて、6:40に山小屋を出発。

周囲はガスに覆われて、何にも見えない>_<
風も吹いてますが、歩けないほどではない。
でも硫黄岳までは岩稜帯が続くので、気は抜けません。

まずは横岳。
岩稜のほぼ全域に鎖やハシゴがあって、何ヶ所も切れ落ちてる岩肌あり。
ひゃぁ〜ここ行くんか?と思いながらも、ワクワク。雨や風は相変わらずで、晴れてたら楽しい所やろうなぁ。ただ、10kgにもなるザックを背負って見晴らしも効かない中を進むのは、なかなか大変でした。幸い滑りにくい地盤で手掛かり足掛かりはあるので、慎重に進めば問題なし。

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「うーん、雨がやまへん…-_-b」
友達が撮ってくれてました。
これだけ見たら、すごい疲れ切ってるみたい(笑)当時の心境を思うとちょっと笑けます。
(黄色のレインウェアは先生です。)

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8:05 横岳山頂。標高は2,829mで、赤岳の次に高いです。

次に目指すは、南八ヶ岳の北端になる硫黄岳。
しばらくはザレ場のジグザグ道が続いて、歩きにくい。風も容赦無く吹き付けるし。足元ばかり見て周囲を楽しむ余裕はなかったですねぇ。

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30分ほど歩いて硫黄岳山荘。ここはトイレ休憩のみでしたが、ワタシは立ち休憩しながら行動食を。

このあと硫黄岳の稜線に続きますが、風が強くなってきました。ここの稜線はだだっ広いのですが、それ故に濃霧時は道を誤りがちになってしまうそう。そのため大きなケルンが等間隔くらいにあって、道案内してくれてます。その風景も幻想的でよかったのですが、とにかく風が酷くて写真を撮るどころやない。踏ん張りながら足元を見て歩くのが精一杯でした。

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…んが!そんな修行のような山行でしたが、どこからかピヨピヨ鳥の鳴き声が聴こえてきました。よく見ると、目の前に鳥さんがいたんです。風がすごかったんで、羽ばたこうとするのですがなかなか飛び立てず、地面を走ってました。ワタシも思わず「鳥さん頑張れ〜!」と。
わかりにくいですが、写真中央で石と石の間に落ちてしまって這いだそうとしてます。くじけそうなワタシを励ましてくれてるかのように思えました。何の鳥かはわからなかったけど、もしかしたらイワヒバリやったかも…。

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9:20 硫黄岳山頂。標高は2,760m。
なんとか辿りつけた…。風速15mはあったであろう山頂付近。疲れ切って爆裂火口も見逃しました(苦笑)

こんな大変な状況でも、なんでこんなことやってんのやろう?と思いながらも、どこか楽しんでる自分。もうMですね〜(笑)

とりあえず、硫黄岳から下ればあとはそんなに高低差もなく樹林帯にも入るので風の影響はグッと減ります。先へ進みましょう〜。

硫黄岳から夏沢峠まではかなり急な下り。ガレ場がずっと続いて転ばないよう注意しながら歩きました。
ところでワタシの記憶では、硫黄岳から夏沢峠へ向かうところの両サイドがコマクサの群生地になってるところがありました。害獣対策にロープが張られてましたね。ピークは過ぎててちょこっと咲いてるくらいでした。ただ、帰ってガイドブックや他に登られた方のブログを拝見すると、硫黄岳山荘〜硫黄岳の間に群生地があるとのこと。ワタシの記憶違いかな〜。いつもメモを取ったりするのですが、あまりの風雨にそれどころではなかった…。

硫黄岳を下山してしばらくすると、やっと樹林帯に入りました。途端に風の影響が激減。その代わり蒸し暑くなってきました。

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10:05 夏沢峠に到着。ここがちょうど南北八ヶ岳の分岐点に当たるところです。
雨はまだ降ってたので、山びこ荘の軒下を借りて休憩。行動食を食べてまだまだ続く山行のためにエネルギーチャージです。

続く…。


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